DirectCloudへのデータ移行で、コストを最小限に
抑えつつ働き方改革とセキュリティ向上を両立

アクセス制限、271種類の操作ログで
内部統制も強化

製造業

会社名 : 株式会社ヨシザワ 様

  • ・代表者:吉澤 健
  • ・設立:1975年4月
  • ・従業員数:160名
  • ・所在地:三重県鈴鹿市三日市町1823番地の1
  • ・URL:https://www.yoshipack.co.jp/
課題
  • 外部から社内のファイルサーバーにアクセスできない環境であり、外部で作業を行う際はその都度ファイルをローカルPCにダウンロードする必要があった。
  • ユーザーの運用ポリシーが統一されておらず、アクセス権管理による管理者への負担も看過できなかった。
  • 現状情報セキュリティに関するインシデントが発生していなかったこともあり、ファイルサーバーのリプレースに割ける予算が十分ではなかった。
成果
  • インターネットを介して共有フォルダ内のファイルを利活用することができるようになり、働き方改革にも貢献した。
  • 部署ごとにアクセス制限を設けることができ、ファイルサーバー運用に関する管理者負担からも解放された。
  • ユーザー数無制限の定額で利用できるため、限りある予算の中でセキュリティレベルを高めることができた。

株式会社ヨシザワの業務内容

包装の企画・設計・開発・提案、金型製作、真空成形、各種物流容器の生産、工業用包装トレー、 物流容器及び内材、プラフルート(プラダン)、リミエール(A-PETシート)の製造・販売、一般包装機械、一般包装資材の販売

今回お伺いしたのは、「株式会社ヨシザワ」さまです。
三重県に本社と工場を構え、主に工業用の包装トレーやプラスチックダンボールなどを製造されています。
プラスチックダンボールの製造会社は国内で4社ほどという中、ヨシザワさまでは「プラフルート」という自社ブランドを展開されています。
多くの製造現場を支えてこられたヨシザワさまが、この度DirectCloudを導入いただいた経緯を詳しく聞かせていただきました。

早速ではございますが、御社の事業内容と日々の業務をご教示ください。

弊社は工業用品の企画・開発・販売をメインに事業を展開しています。
三重県鈴鹿市に本社と製造拠点、埼玉県所沢市に物流拠点を構えており、2022年の4月には鈴鹿サーキットの近郊に新工場を設立予定です。
そのような中、私は社内への新システムの導入・保守、購買に関するコストダウンの活動、業務フローの改善・見直しなどを行っています。

導入前の課題としてどのようなものが挙がっておりましたでしょうか。

導入前はVPN環境を構築していなかったこともあり、社外から社内ネットワークに接続する方法がなく、外部で作業を行う際はその都度ローカルPCにファイルをダウンロードして持ち歩く必要がありました。
作業したファイルは各々のローカルPCで保存していたため、ファイルサーバー内のファイルを常に最新版に保てませんでした。
ファイルサーバーの管理については属人化されており、ユーザーの運用ポリシーも統一されていなかったため、散在したファイルによりディスク容量を圧迫している状況だったのです。
耐用年数を超過していたファイルサーバーで保守も行き届いてなかったため、リプレースを視野に入れていましたが、何の問題も発生していなかったこともあり十分な予算を確保することができませんでした。

数あるクラウドストレージの中でなぜ「DirectCloud」を選んだのでしょうか。

クラウドストレージの候補を3社に絞り、実際にトライアルで操作感などを試しながら比較検討を行いました。
DirectCloudを選んだ決め手は、場所を選ばないファイル利活用を実現できる他、管理者画面で詳細なログを取得できること、ユーザー数無制限の定額で利用できることでした。
特にアカウントごとに課金される形態だと、従業員に対する要否を確認した上でその都度稟議を通す必要があるので、助かっています。
また、標準契約でもAWS東京リージョン内のデータセンター3ヶ所に分散保存され、手軽にバックアップを実現できたことも大きいです。
データの移行もマイグレーションツール「DCMigrator」を活用し、販売商品の図面情報・在庫情報などデータ消失による影響が大きいデータから優先的に移行することで、スムーズなクラウド移行を実現できました。

導入後、課題は改善されましたでしょうか。

社内LANにアクセスしなくても、インターネットを介して共有フォルダ内のファイルを利活用できるので、外出先や自宅での事務作業も問題なくできるようになりました。
セキュリティの面においても、組織のセキュリティポリシーに応じて部署ごとにアクセス制限を設けることができるほか、管理者画面で271種類の操作ログを収集できるため、社内統制を強化できています。
また、これまでは三重県の本社と玉垣工場間でファイルサーバーの相互バックアップをとっており、それに伴う管理者負担が増大していたので、DirectCloudの標準契約でファイルを分散保存できるのは非常に助かっています。
ユーザー数無制限の定額で利用できるので、気兼ねなくユーザーを追加することができるのも嬉しいです。

現在、どのような運用をしていますか。

全従業員160名のうち工場の部署責任者80名のユーザーアカウントを発行しており、共用PC上で利用しています。
部署ごとにアクセス制限を設け、社内外とのやり取りにゲスト招待機能を活用することで、セキュリティと業務効率を両立させています。
業種上、CADデータを取り扱うことも多いので、.dgn、.dwg、.dxf形式のファイルをプレビューできるのは助かっています。
今回は社内外とのやり取りのほか、BCP対策を目的にクラウド移行を行ったので、ファイルサーバー内のファイルが追加または更新された場合、その差分が自動でDirectCloudにアップロードされるようにAPIを活用しています。

DirectCloudを社内で浸透させるにあたり、苦労されたことはありますか。

社内での定着率を上げるため、従業員にはDirectCloudドライブの利用を推奨しています。
エクスプローラーと変わらない操作性なので敷居の高さを感じさせることがなく、社内からの抵抗なく導入することができました。

今後DirectCloudをどのように活用していきたいですか。

今後は状況に応じてIPアドレス制限・ワンタイムパスワードによる二要素認証などを適用し、セキュアなログインを実現したいと考えています。

今後どのような機能実装を期待していますか。

Adobe Illustrator形式のファイルなど、グラフィック系のデータをプレビューできるようになると嬉しいです。
また、管理ページでゲスト招待を行った際、登録メールのCCに管理者のメールアドレスが入るようにしていただけると、届いたことをしっかり確認できるので仕様変更を期待しています。
さらにセキュリティの観点から、DirectCloudドライブのユーザーログイン画面にて、「ログイン状態を保持する」を適用させないよう強制的に管理ページから制限できるようになると嬉しいです。
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