DirectCloudドライブの利便性を実感
会社名 : リニューアブル・ジャパン株式会社 様
- ・代表取締役社長:眞邉 勝仁
- ・設立:2012年1月25日
- ・職員数:約246名(2021年7月1日時点)
- ・所在地:東京都港区虎ノ門1-2-8 虎ノ門琴平タワー6階
- ・URL:https://www.rn-j.com/
課題
- ファイルサーバーがActive Directoryのドメインに登録されておらず、デバイスごとのアクセス制限もかけられていなかった。
- ファイルサーバーと同じく、エクスプローラー上で操作できるクラウドストレージを探していた。
- ゼロトラストセキュリティの一環で、外部から社内ネットワークにアクセスさせることは極力避けたかった。
成果
- DirectCloudを全社的に導入することで、管理者画面での一括管理が可能になった他、デバイス認証やAzure Active Directoryとの連携によってセキュアなログインを実現した。
- エクスプローラーにマウントし、ネットワークドライブとして活用することで従来のUIを損なうことなくファイルサーバーをクラウド移行することができた。
- DirectCloudでクラウド化することで、管理者負担を減らしつつ場所・端末を問わずにセキュアにアクセスすることができた。
今回お伺いしたのは、「リニューアブル・ジャパン」さまです。
主事業として、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーにかかわる事業を展開されております。
再生可能エネルギー発電所の開発から発電開始後の運営管理まで、一貫したサービスを提供していらっしゃるのが特徴です。
そんなリニューアブル・ジャパンさまがこの度DirectCloudをご導入いただいた経緯を詳しく聞かせていただきました。
管理本部 IT総務部 白井健吾 氏
早速ではございますが、御社の事業内容と白井氏の日々の業務をご教示ください。
- 【白井氏】
-
弊社は主に太陽光発電所や風力発電所など再生可能エネルギーにかかわる施設について、発電所の開発から発電開始後の運営管理まで一貫したサービスを提供しています。
そのような中、私は情報システム担当として、ヘルプデスクの問い合わせ対応やシステム導入に伴う企画提案、社内システムの運用管理、サーバーメンテナンスなどの業務を行っています。
導入前の課題としてどのようなものが挙がっておりましたでしょうか。
- 【白井氏】
-
これまで一台のファイルサーバーを全社的に運用していましたが、Microsoft Entra ID (旧称 Azure Active Directory)のドメインに参加できていない状況でした。
そのため、ファイルサーバー内でユーザーを新規に作成する必要があり、管理者として負担に感じていました。
また、弊社ではすでにVPNを導入していましたが、昨今の情勢からテレワークが増えたことでセキュリティへの不安が拭えず、
従業員からの「繋がらない」「レスポンスが悪い」などの問い合わせも増加していました。
そのため、不具合のたびに対応に追われることとなり、管理者の負担として重くのしかかっている状況でした。
そこで、ファイルサーバーが導入後3年以上経過していることもあり、クラウド化に踏み切ろうとの考えに至りました。
数あるクラウドストレージの中でなぜ「DirectCloud」を選んだのでしょうか。
- 【白井氏】
-
Web上で調査し、4、5社の製品と比較検討したのですが、何よりも「ネットワークドライブとして利用できること」「管理者の負担を軽減できること」に魅力を感じ、導入決定に至りました。
オンプレミスのファイルサーバーと変わらないUIで操作できるので使い勝手が良く、管理者として社内に浸透させやすいというメリットもありました。
また、これまではアクセス権の制御はしていたものの、可視化できておらず、権限設定の適切性の判断やフォルダ毎の権限状態の把握が非常に困難でした。
それに対し、DirectCloudの管理画面は直感的に操作可能でしたので、アクセス権限の一元管理が可能になりました。
同時に、権限設定をCSV出力することで現状の把握が容易になり、内部統制の強化につながりました。
今後利用人数が増加することが確実だったため、ユーザー数無制限の定額で利用できるメリットを活用することで、事業の成長に伴う人員増加にも柔軟に対応できた点も嬉しかったですね。
アップロード時のウイルスチェックなど、セキュリティについても申し分なく、安心して利用することができています。
- 【白井氏】
-
「セキュリティ」「管理者への負担」の課題を解消しつつ、ファイルサーバーの代替として十分な機能を備えているので満足しています。
現在、DCMigratorでデータ移行を行っている途中ですが、特にトラブルもなくスムーズに移行できています。
また、実際に利用してみて「デバイス認証」によるアクセス制限が不正アクセス対策として効果的だと気づき、実際に活用しています。
というのも、これまでのファイルサーバー運用では、IPアドレス・ID・パスワードが分かればアクセスできてしまう環境だったんです。
そのため、DirectCloudを導入することで共有フォルダにアクセスする端末を社用のものに限定できたのは思わぬ収穫でした。
- 【白井氏】
-
ファイルサーバーからの移行ということもありますので、基本的には社内でのファイル保管、共有をメインに利用しています。
よく使用するファイルとしては、Excel、PowerPoint、PDFが多いですね。他にも動画ファイルやCADなどの大容量ファイルも扱います。
セキュリティ面では、部署ごとにアクセス制限を設けている他、Azure Active DirectryとのSSO連携によるログインも行っています。
テレワーク対応を鑑み、ファイルをローカルディスクにダウンロードさせずに編集可能なデータレス編集の活用機会がありそうなので、ゆくゆくは編集者-(マイナス)のアクセスレベル適用を検討していきたいです。
DirectCloudを社内で浸透させるにあたり、苦労されたことはありますか。
- 【白井氏】
-
ファイルサーバーと変わらないUIで利用できるので、社内浸透の面で苦労はありませんでした。
他のクラウドストレージはExcelなどのファイルを開くとWeb上で表示されてしまいますが、DirectCloud ドライブであればアプリケーション上で表示させることができるので便利です。
DirectCloud ドライブのファイル・フォルダの表示速度についても、従来の32bit版から64bit版に変更することで、大幅な向上を実感できました。
おそらく3倍以上は速くなったのではないかと思います。社内での評価も良いです。
今後DirectCloudをどのように活用していきたいですか。
- 【白井氏】
-
今回は利便性を重視し、DirectCloudを導入するに至りましたが、ゆくゆくはセキュリティに関する機能も活用していきたいと考えています。
具体的にはDirectCloud-SHIELDによる第三者への情報漏洩対策、共有リンクを用いたファイル授受などですね。
昨今はPPAP(ファイルをzip形式に圧縮後暗号化し、後続のメールでパスワードを伝える方法)によるセキュリティリスクも問題視されていますので、検討していきたいと思います。
- 【白井氏】
-
DirectCloud-SHIELDでログを収集し、セキュリティインシデントへつながる疑わしいログがあった場合、管理者へアラートを飛ばす機能があるといいですね。
また、弊社の子会社2社へもDirectCloudの導入を検討しているので、契約を分けつつユーザー管理を一つの管理画面で行えるようにしたいです。
更に、弊社ではいくつかの業務システムをkintone上で運用しているため、DirectCloudとのAPI連携に関する設定ドキュメントを提供いただけると助かります。