経営者は要チェック!クラウドサービスを利用する際の情報セキュリティ対策とは?
- 目次
- 1. クラウドサービスとは
- 2. クラウドサービスのメリット
- 3. クラウドサービスの導入傾向
- 4. クラウドサービスの情報セキュリティ面の課題
- 5. クラウドサービスを利用するなら徹底した情報セキュリティ対策を
企業の情報資産を管理するシステムに、クラウドサービスを導入するケースは増えています。今回は、クラウドサービスの導入を検討している経営者がチェックすべき注意点や、情報セキュリティ対策をまとめました。
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クラウドサービスとは
クラウドサービスとは、ユーザーとなる企業が必要最低限のインターネット環境を用意するだけで、インターネットを通じて高性能なアプリケーションを利用できたり、ストレージを拡大できたりするなど、さまざまなサービス提供を受けることができるWebサービスのことを意味しています。
クラウドサービスの登場によって、大規模なインフラやソフトウェアを持たなくても、社内情報管理・従業員管理・顧客管理など、必要なシステム管理サービスを利用できる仕組みが確立されることになりました。
クラウドサービスのメリット
クラウドサービスを導入することにより、どのようなメリットがあるのかをまとめました。
コストを抑えることができる
クラウドサービスを導入する場合は、自社サーバを用意する場合とは異なり、特別な機材の導入などの初期費用がかからないため、コストを大幅に抑えることができるメリットがあります。また、特別な技術が必要ないので、専門スキルを持つ担当者の人件費なども削減できます。
運用にかかる負荷を軽減できる
クラウドサービスを導入すると、運用を任せきりにすることができるため、従来は自社で実施する必要があった細やかなメンテナンスなど、運用にかかる負荷を軽減することが可能となります。クラウドサービスであれば、そういったシステムメンテナンスについてはサービス提供元が対応してくれます。
サービスをすぐに利用できる
クラウドサービスは、すでに出来上がっているシステムの利用費を契約時に支払えば、契約後にすぐに利用できるメリットがあります。その点、自社で独自のシステムを開発する場合には、利用開始できるようになるまでに、開発期間が数ヶ月以上かかるケースも少なくありません。
データの共有が簡単になる
クラウドサービスはパソコン、スマートフォン、タブレットなどさまざまなデバイスからアクセスすることが可能です。また、サービスの内容によっては共同編集を行うこともできたり、外出先から資料を確認したり、素早く他のスタッフに共有したりすることができるようになります。そのため、互換性を気にすることなく、快適にデータ共有を行うことができます。
利用する場所を選ばない
自社サーバを利用するシステムの場合は、特別な運用方法を用意しない限り、オフィスの外からアクセスすることはできません。その点、クラウドサービスはインターネット経由で利用するものであるため、オフィスから離れた遠隔地にいたとしても、オフィス内にいるのと同様にアクセスすることができます。
昨今、社会情勢の変化によってリモートワークが急激に増えている現状に合わせて、利用する場所を選ばないクラウドサービスは非常に便利であると言えます。
クラウドサービスの導入傾向
総務省が発表している通信利用動向調査(2019年)によれば、クラウドサービスの企業の利用状況は64.7%となっており、平成30年の58.7%から増えていて、6割を超える結果となっています。2015年には44.6%と5割を下回っていたため、数年で導入がさらに進んでいることが、データから読み取ることができます。
また、導入した企業が「何らかの効果を得ることができた」とする割合は85.5%となっており、多くの企業がクラウドサービスを導入後にメリットを感じていることが明らかとなっています。
また、クラウドサービスの2020年の市場規模は2兆8750億円となっており、前年度比で22%増となっていることからも、時代に受け入れられているサービスであることがわかります。
クラウドサービスの情報セキュリティ面の課題
クラウドサービスの情報セキュリティ面で見られる課題は以下の通りです。
データ消失リスクがある
クラウドサービスは、サービス提供元や、システムメンテナンスを請け負っていたベンダーなどに不具合が生じた場合、保存していたデータが失われてしまうデータ消失リスクがあります。また、クラウドサービスは簡単に利用できるメリットがある一方で、従業員の操作ミスによってデータが失われてしまうデメリットもあると言えます。
不正アクセスやログインのリスクがある
クラウドサービスは、クローズドな環境で保護されている自社サーバの社内ネットワークとは違い、インターネットを介してどこからでもアクセスできます。そのため、IDやパスワードなどが漏洩した場合、第三者がアクセスできてしまう情報セキュリティの穴が発生します。
従業員のセキュリティ意識の底上げが必要である
従業員のセキュリティ意識が低い場合、クラウドサービスのログイン情報が漏洩したり、ソーシャルエンジニアリングによってIDやパスワード情報が盗み取られたりする可能性があります。そのため、クラウドサービスを利用するのであれば、従業員のセキュリティ意識の底上げは重要です。
クラウドサービスを利用するなら徹底した情報セキュリティ対策を
クラウドサービスを利用する場合の情報セキュリティ対策は以下の通りです。
IDやパスワードを徹底管理する
IDやパスワードが漏洩してしまうと情報セキュリティが脅かされてしまうため、自社でのID及びパスワードの管理を徹底することは重要です。
退職者のID管理を行う
退職者のIDやパスワードを放置すると情報セキュリティの穴になるので、退職後は速やかに無効化するフローを組むようにしましょう。
OSやアプリケーションのセキュリティ対策をする
OSやアプリケーションの脆弱性を狙ったサイバー攻撃の餌食にならないように、セキュリティ対策を徹底することも大切です。
通信データを暗号化する
SSLサーバ証明書(HTTPS化)を用いるなどし、通信データを暗号化して個人情報などが外部に流出リスクを抑えましょう。
データの保管場所のセキュリティ対策をする
クラウドサービスのデータ保管場所となるデータセンターの影響で情報セキュリティが脅かされないように、クラウドサービスのデータ保管場所がどこかを把握し、定期的なバックアップを行うなどの対策も行いましょう。
このように、クラウドサービスを利用する場合にはシステム管理者は徹底した情報セキュリティ対策を実施することを推奨します。
DX推進のカギはクラウドセキュリティにあり!?
- 情報漏えいに対するリスク対策。企業に求められる情報セキュリティのレベルは年々高くなっています。
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