ファイルストレージをクラウド移行する際のポイントとベンダー選定の重要性

ファイルサーバーをはじめとするオンプレミス環境のシステムを、クラウドへ移行する「クラウドシフト」が加速しています。

ファイルサーバーもクラウド上のファイルストレージへ移行することで、新しいデータ基盤として、クラウド連携を中心にセキュアかつ効率的に業務を進めることができます。

このコラムでは、クラウド移行の流れや円滑に進めるためのポイントについて説明していきます。

オンライン・クラウドストレージ「DirectCloud」へ
NAS・ファイルサーバーの
クラウド移行サービス説明書
  • NAS/ファイルサーバーのクラウド移行をご検討の方におすすめ。
  • ファイルサーバーを超えた厳格な管理機能をクラウドで実現。
    各機能やオプション、導入事例、他社比較など、ボリュームたっぷりの内容。
ダウンロードCTA
ctaダウンロードボタン
オンライン・クラウドストレージ「DirectCloud」へ
NAS・ファイルサーバーの
クラウド移行サービス説明書
  • NAS/ファイルサーバーのクラウド移行をご検討の方におすすめ。
  • ファイルサーバーを超えた厳格な管理機能をクラウドで実現。
    各機能やオプション、導入事例、他社比較など、ボリュームたっぷりの内容。
ダウンロードCTA
ctaダウンロードボタン

1. クラウドシフトをスムーズに進めるためには適切な社内共有が重要

これまでオンプレミス環境で稼働していたシステムをクラウドへ移行するとなった場合、情報システム部だけの作業ではおさまらず、各部署の従業員の協力は必要不可欠となります。

移行プロジェクトも1ヶ月以上かかるため、事前に計画を社内に共有したうえで、プロジェクトを進める必要があります。

具体的には、下記のポイントに留意するとよいでしょう。

業務負担をかけないために部署間で連携

情報システム部と他部署の従業員が協力することで、お互いの負担を軽減し、スムーズなクラウド移行に繋げられます。

例えば、日中最もアクティブに稼働するフォルダを移行した場合、一時的なレスポンス低下などの通常業務に支障が出る可能性があるため、情報システム部も従業員の業務内容に配慮しながら計画を立てる必要があります。

そのため、事前に部署間の情報共有は欠かせないものとなります。
事前に、部署ごとのファイルの使い方や使用する時間帯などを把握しておくことで、従業員、情報システム部双方の負担を減らしつつ、効率的な移行作業を進めることができます。

クラウドシフトのメリットを明確に伝える

クラウドシフトのメリットが伝わることで、移行中の協力体制だけにとどまらず、移行後のスムーズな業務の立ち上がりにも繋がります。

クラウドシフトのメリットは、以下のものが考えられます。

〈 クラウドシフトするメリット 〉
  • ファイルのサイロ化を防止
  • 生産性の向上
  • セキュリティレベルの向上
  • BCP対策とサーバー負荷分散を両立
  • 適切なマネージドサービスを受けられる

詳細なメリットは、こちらのコラムにまとめております。
本コラムと合わせて、参考にしてみてください。

2. オンプレミス環境からクラウドシフトの手順

ここからは、どのような手順で移行プロジェクトを進める必要があるのか、ポイントを絞って解説します。

クラウド移行の流れ

  • システム課題の把握・移行計画の策定
  • 動作検証
  • クラウドサービスの提供会社と打ち合わせ
  • 移行作業の開始
  • 移行後の動作検証

システム課題の把握・移行計画の策定

クラウドへの移行作業を始める前に、まずは現在のシステム課題を把握すること、そして、移行後も円滑に業務遂行できるよう綿密な計画を立てることが重要です。

特に、下記のポイントについては、重点的に把握しておくべきです。

  • 現在のシステム課題の解決につながるか
  • 事業戦略に合致しているか
  • セキュリティリスク
  • ポリシーやコンプライアンスへの適合性
  • 予算の範囲

動作検証

クラウドサービスの大半は、事前の動作検証を兼ねたトライアルに対応しています。
このトライアルでの動作検証を元に、実際に移行後の運用をシミュレーションする必要があります。

既存の環境との差を把握はもちろん、競合他社同士を比較しながら検証することで、必要な機能や業務とのマッチング要素についてもここで判断することができます。

また、既存システムから大幅な業務運用手順の変更が見込まれる場合、どのように運用すれば無理なく業務浸透させられるのかといった運用上の注意点、課題点もこの段階で洗い出せます。

クラウドサービスの提供会社と打ち合わせ

最初にまとめたシステム課題や移行計画を、クラウドサービス提供者(または販売パートナー)に伝えましょう。
こうすることで、移行計画に基づいた導入方法が提案されるでしょう。

導入企業単独で移行作業を行う場合、大きな負担がシステム管理者、情報システム部にのしかかりますが、導入を検討している提供会社と連携することは移行期間を短縮できるため、結果としてコストダウンにつながる可能性があります。

クラウドサービスの専門家と打ち合わせをすることで、独自の移行ノウハウを持っていることがあり、より短期間で効率的な移行作業を実現できます。

移行作業の開始

クラウドサービスへの移行作業本番で注意すべき点は、データの整合性チェックです。

オンプレミス環境で運用しているファイルサーバー・NASの台数が多ければ多いほど、そのチェック工数が増大するため、移行前に利用者に対して適切なスケジュール共有はもちろんのこと、どのフォルダから移行をスタートするのか、どのフォルダまで使ってよいのかを正しく伝える必要があります。

ファイルの更新をしてもよいフォルダを事前に絞り込んでおくことで、移行前・移行後のデータ整合性チェックの工数を大幅に削減することができ、より確実な作業を実現します。

こういった作業に不慣れな企業の場合は、1つ前の項目で説明したような外部のシステムインテグレーター、クラウドサービスプロバイダーなどで相談できるところに依頼することで、確実なデータ移行を実現します。

移行後の動作検証

クラウド移行作業終了後でも、プロジェクトが完了したわけではありません。
現状調査と同等以上に重要となるのが、移行後の動作検証(ファイル移行完了確認)です。

データ移行後、しばらくは動作が正常に行われているかの検証、ファイルが適正な場所に正しい数・容量で完全に作業が完了しているかなどの事後検証作業を行うことで事前にヒューマンエラーによる移行忘れといったトラブルを回避できます。

オンプレミス環境からクラウドへ完全に移行をする場合、元の環境を残さない状態での運用となるため、この移行後の動作検証が極めて重要になります。

動作検証が完了し、移行作業が完了した場合、完了の旨を周知し。クラウド移行プロジェクトは終了します。

ただし、新しい環境へ合わせて運用が変更された場合は、新システムの運用ルールを関係各所への周知は最後に忘れないよう注意する必要があります。

3. まとめ | クラウド移行のサービス内容も重点的にチェック

クラウド移行は多くの工数がかかりますが、それ以上に移行後にIDaaSやAIなどクラウドサービス間連携が実現可能となり、管理工数削減、セキュリティレベルの底上げ、生産性向上など多くのメリットが得られます。

クラウド移行完了後は、情報システム部などのシステム管理者においては負荷軽減につながるため、本来の業務へ使う時間を確保できるようになります。

従業員などの利用者側でも、場所を問わない働き方へ対応できるうえに、安全・安心な環境にて取引先とのコラボレーションを推進できます。

ただし、クラウド移行で重要なポイントとして、ネームバリューにとらわれない自社の業務にあったサービス選定および移行作業、アフターフォローまで含めたパートナー選びが重要となります。

クラウド移行を検討中の方は、クラウドへの移行作業に提供してくれるサービス内容も、ストレージの機能と同様に、入念な調査を実施することをおすすめします。

オンライン・クラウドストレージ「DirectCloud」へ
NAS・ファイルサーバーの
クラウド移行サービス説明書
  • NAS/ファイルサーバーのクラウド移行をご検討の方におすすめ。
  • ファイルサーバーを超えた厳格な管理機能をクラウドで実現。
    各機能やオプション、導入事例、他社比較など、ボリュームたっぷりの内容。
ダウンロードCTA
ctaダウンロードボタン
オンライン・クラウドストレージ「DirectCloud」へ
NAS・ファイルサーバーの
クラウド移行サービス説明書
  • NAS/ファイルサーバーのクラウド移行をご検討の方におすすめ。
  • ファイルサーバーを超えた厳格な管理機能をクラウドで実現。
    各機能やオプション、導入事例、他社比較など、ボリュームたっぷりの内容。
ダウンロードCTA
ctaダウンロードボタン

資料ダウンロード